こんにちは。元ラップスクール講師、
ラッパーの剣心(ケンシン)、SY(エスワイ)といいます。
あなたは、「サイファー」という言葉を聞いたことがありますか??
ラッパーがよく、
「地元のサイファー」
「サイファー仲間」
など、様々な場面でこの言葉を使います。
僕はラップを始めた時、
「ラップが好きな友達がほしい!」
「ラップの練習がしたい!」
こう思ってました。
しかし、サイファーについてほとんど何も知りませんでした。
ただ漠然と、怖い人が集まってラップをしているイメージで、行きたくないなぁ。と思っていました。(笑)
ちょっと人見知りだったのもありますが…(笑)
そんな僕が、勇気を出してサイファーにいってみたところ
ラッパーとして大きく成長することができました。
それだけでなく、
いつしか僕が「サイファー」を主宰するまでになったのです。
なのでこの記事では、
「サイファー」とは何か、参加する意味について
わかりやすく紹介したいとおもいます。
サイファーって何?どういう意味?
まず、
「サイファー」とは、HIPHOP用語の1つです。
ラッパーがよくこの言葉を使いますが、何もラッパーだけが使う言葉ではありません。
簡単に言うと、
「皆で輪になって技を繰り広げあう現象」のことをいいます。
この説明ではわかりにくいと思うので、どういう現象なのか順を追って説明しますね。
まず、名前の由来について。
「サイファー」とは、アラビア語で「0」(ゼロ)という意味です。
「皆で輪になっている」様子をゼロに見立てたのでしょう。
サイファーには2種類ある
意味合いはすごく似ていますが、
細かく分けると
ブレイクダンスの「サイファー」
ラッパーの「サイファー」
の2種類があります。
①ブレイクダンスの「サイファー」の意味は、
B-boy達が輪になって
その輪の中心で次々とダンスを繰り広げあうこと。
をいいます。
➁ラッパーの「サイファー」
ラッパー達が輪になって
その輪を崩さずに次々とラップを繰り広げあうこと。
をいいます。
違いはわかりましたか?
同じHIPHOP文化のブレイクダンスとラップでも、
サイファーのやり方が全く違うという事です。
サイファーをやる意味
僕は以前、東京でサイファーを主宰していました。
そこで、サイファーをする事で実際に得られる
メリット、デメリットを紹介したいと思います。
【メリット】
・仲間が増える
サイファーに新しく参加した人と交流ができ、仲間が増えます。
・スキルアップ
即興ラップのスキルアップ、ビートのアプローチの仕方等、ラッパーとして欠かせないスキルを磨くことができます。
・その場所ならではのコネクション
多くの場合、
サイファーの参加者には、
HIPHOPのライブに出演した経験があったり、イベントを主宰した経験がある人がいます。
その人達とコミュニケーションを深めて仲良くなることで、
イベントに呼んでくれたり「ライブ出ない?」と誘ってくれる事もあります。
【デメリット】
・時間と場所が限られてしまう。
・近隣からの苦情が来ることも。
こういった小さなデメリットこそありますが、
ラッパーとしての実力を上げていくには、間違いなく最適な練習法です。
まとめ
僕は、サイファーを続けたからこそ韻が思いつくようになったし、沢山のラップが好きな仲間に出会いました。
それぞれの人生をラップで語り合ったり、ラップを始めたきっかけを話したり。
ルールを決めて一緒に練習したり、ライバルに出会ったり。
最初は参加するのが怖いですが、勇気を出して
「サイファー」に行き続けると、ラッパーとして大きく成長することができます。
ぜひ、あなたも近所で開催されているサイファーに参加してみてくださいね!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。