こんにちは。元ラップスクール講師、
ラッパーの剣心(ケンシン)、SY(エスワイ)です。
フリースタイルダンジョンを始め、様々な番組でラッパーの
「フリースタイルラップ」(即興ラップ)が取り上げられています。
その影響か、
「ラッパー=即興ラップをやる人」
などという、間違った解釈をしている人すら居ます。
まず言いたいのは、
フリースタイルラップ(以下、フリースタイル)をやるラッパーと、
しないラッパーが居るという事です。
「フリースタイルやらねえなんてそんなのラッパーじゃねえ!!」
と思う人も居るかもしれませんが、フリースタイルラップをしてなくても
カッコいい音源を世に出しているラッパーは沢山居ます。
では、フリースタイルラップが出来ると何が得なんでしょうか?
僕達ロケット逆上がりは、
結成前にそれぞれがソロでMCバトルに出演したり、
イベント中にステージに上がってフリースタイルラップをしたりしていました。
なので今回は、フリースタイルラップをやるメリットについてお話していきます。
パフォーマンスの一つとして有効
自分のパフォーマンスとして、芸の一つとして使えますよね。
時にはステージ上でやったり。時には飲み会の締めとしてラップしたり。
スキルがあれば、それに応じて幅も広がります。
例えば、
イベントの司会として会場を盛り上げるためにユーモアの効いたフリースタイルをする人も居ます。
中にはMCバトルに出場してお客さんを沸かせたり、結果を残して名を上げる人も居ます。
歌詞を書くヒントになる
普段からフリースタイルをやっていると歌詞を書く時に
韻やフロウがすぐに浮かびやすくなります。
なぜなら、トラックを聴いた瞬間に
即興でそのトラックに合うラップをする癖がついているからです。
フリースタイルをしていて、
トラックからインスピレーションされる事は多いです。
例えば、
BPM(曲のテンポ)遅めで優しい雰囲気のトラックだから、
攻撃的な言葉は避けて日常に感謝するバースにしよう。
といった感じです。
日頃からフリースタイルを皆でやる前に、一旦トラックを聴いて
テーマを決めてラップしたりするとインスピレーションされやすくなります。
経験から言うと、
「韻」は日々の鍛練で浮かびやすくなり、
「フロウ」はいかに色んなトラックに合わせてラップをしてきたかで磨かれると思います。
日常での気付きが増える
広告などのキャッチコピーの中に隠れた韻に気付きやすくなります。
キャッチーに聞こえる言葉のトリックとして、「韻」が使われることは多いです。
例を挙げると…
・インテル、入ってる
・無くそう、逆走
・東京大学と共同開発
などです。
広告で韻を踏む事が多いのは、理由があります。
それは、韻を踏むキャッチコピーにすることで、
「口に出しやすい」「理解しやすい」「記憶に残りやすい」の
3つのメリットが見出だせるからです。
大手企業が考えに考えて絞り出す「韻」を、ラッパーなら一瞬で思い付く。
これはとんでもなく素晴らしい事だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
このようにフリースタイルラップができることで、
普通の人は気付きにくい言葉のトリックに気付くことができ、毎日がより楽しくなります。
それどころか、
イベントや飲み会、MCバトルでフリースタイルをかまし、
ラッパーとして人気者になる事も夢ではありません!
ただし、その為にはそれなりのスキルが必要ですので
しっかりと練習を重ねていく事が重要です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。