ラップの上達法

ラップバトル中のネタはアリ?ナシ?!MCバトルにおけるネタの美味しい使い方

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こんにちは!元ラップスクール講師の剣心、SYです。

ラップを始めると、「ネタ、ネタじゃない」という話題をよく聞きませんか?

僕がラップを始めた時、ラップバトルをする機会がありました。
即興が出来ず、自分で考えてきたラップをして場を乗り切るしかなく、「ネタじゃん」と馬鹿にされていました。

しかし、色々なラップを聴いていく中で、即興ラップではなくても使い方によっては場が盛り上がることがわかってきました。

そこで今回は、初心者の皆さんの為に即興ではないラップの上手な使い回し方をご紹介しようと思います。

即興ラップバトルにおける、ネタのイメージ

ラップにおけるネタとは、即興ラップをする場面において、あらかじめ考えてきたラップをすることです。

絶対してはいけないことはありません。ただし、MCバトルの場合、対戦相手に「ネタを仕込んできたな」と言われて、負けてしまうパターンが多いんです。

特に、状況や場所を考えず、的の外れたものは場が白けがちです。

その場に合ったラップのネタを使う。

誰が相手でも言えることは避ける

まず気をつけるべきなのは、誰が相手でも言えるようなディス(相手を軽蔑する言葉)です。

つまり、「使い回している言葉だな」と思われ、お客さんからの評価も下がるのです。

必ず相手に何か関連したワードを組み込みましょう

例えば、一度負けた相手と対戦するとしましょう。言いたいことがたくさんあると思います。この日のために頑張った、とか。

そんな正直な思いを込めて「これを言おう」と用意するのは、いいと思います。

こういう場合、例え用意されたものだとわかっても、お客さんは盛り上がってくれます。

最初から最後まで全部ネタラップにしない

次にNGなのは、最初から最後まで全部考えてきたラップをすることです。

例えば相手が知らない人で言いたい事も思いつかない。しかも自分が先行の場合。

もし1ターン目をネタで切り抜けたとしても、2ターン目は相手の言ったことに対して返さないと負けてしまいますよね。

そこで2ターン目に即興になってあたふた…そうなると、「最初1ターン目ネタじゃん」となります。こうなると完全に即興の方がまだマシです。

相手の名前で効果的に韻を踏む。

相手の名前で韻を踏んで、効果的に使うのもオススメです。

(例)相手の名前がスパイダーの場合

こいつがスパイダー(u a i a a) でも雲(クモ)の上には行けない 俺の方がスカイハイ(u a i a i)

母音が完全に合っている韻ではありません。

しかし、雲と蜘蛛を掛ける等、少しひねりの効いた言い回しをする事でカバーします。

対戦相手は事前に知れることも多く、その分相手の名前で韻を踏むのはハードルも上がりますので、工夫しましょう

全部ネタを使うのではなく、2単語くらい「これとこれで韻を踏もう」と用意しておきましょう。即興で詰まった時のつなぎとして使うイメージです。

頭の中にライム(韻)の引き出しを作っておく

相手の言ってきた言葉に対して、韻を踏んで(言葉の母音を合わせて)言い返せたらカッコいいですよね。

これも練習次第で出来るようになります。ネタを作るというより、頭の中に引き出しを作って言葉を準備しておく、と言った方がいいかもしれません。

バトルにはよく使われる言葉があります。もし「大体のラッパーがラップのスキル(技術)って単語言ってくるよな…」
そう感じたら、
スキルの母音→U I U で、アンサーのストックを持っておく。
例えば、

スキルはおれの方がやばすぎる

ここで足元くじくからお前は力尽きる

こういう感じです。スキル、くじく、尽きる、無実など単語レベルでストックしてもいいですが、上手くいく自信のない方は文章で考えておいてもいいと思います。

簡単に見えて相当な練習が必要ですが、
慣れてくれば、自分のストックの中から瞬時に言葉を選べるようになるはずです。

ちなみに、先ほど誰にでも言えることは避けようと言いましたが、歌い出しで「レペゼン(代表)ロケット逆上がりSY!」など、自分の所属するグループを出したり、自分の名前で上手く踏んだりして場を盛り上げてから即興に入るパターンはかっこいいな、と思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事でお話しした通り、ただやみくもにラップのネタを考えるのでなく、あらゆる場面を想定して、その場に適したラップのストックを準備することが大事です。段々、お客さんの反応も予測できるようになるはずです。

この記事に書いたこと心掛ければ、用意しておいたラップでも場を盛り上げられたり、頭の回転を早くする練習にもなります。結果的に即興ラップの精度も上がるはずです。是非お試しください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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