ラップの上達法

ラップが上手くなる!!フローの練習法

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こんにちは。元ラップスクール講師・ラッパーの剣心(ケンシン)、SY(エスワイ)です。

ラップの世界にのめり込んでいくと、フローという言葉をよく聞きませんか?

僕がラップを始めた当初、ラップバトルをする機会がありました。その時の相手に「お前はフローが全然できてない!」と言われ、僕は意味もわからないまま負けてしまい、とても落ち込みました。

しかし、今回紹介する練習法を試したところ、ラップバトルではフローが良かった、という理由で勝てるようになったり、仲間からは「フローが上手い人」として認識されるようになりました。

そこで今回は、ラップ初心者の方に「フロー」の説明と練習法を紹介させていただきたいと思います。

ラップのフローとは

フローとは、ラップする時の歌い回し、歌い方のことです。言葉にアクセントをつけて強弱を出したり、音程をつけたりして、聴き心地よくする効果があります。

例を一部紹介します。
「パリピはいつも、さわがしい(a a a i i)                           足元の靴は、あたらしい(a a a i i)」

さわがしい、とあたらしいで韻を踏んでいる文章です。そのまま文章を読んでも棒読みになりますが、
「パリピはいつも、さ”っ”わがしい
足元の靴は、あ”っ”たらしい」

ちいさい「っ」を挟むだけでリズミカルになり、自然と言葉の先頭にもアクセントが付きます。「さわがーしい」「あたらーしい」など、伸ばしてみてもokです。

ただし、韻に合わせて同じ箇所に抑揚をつけることがポイントです。韻を踏んでいる部分を聴き手に印象付ける効果があるからです。

 

言葉を様々なリズムに当てはめてフローを作る

フローの仕方はとても自由です。まずは色々な歌でどんなフローが使われているか、それを歌ってみるのが良い練習になります。実際の歌で、どう練習するか試してみましょう。

例として、鳩ぽっぽの歌を思い出してみてください。
「ぽっぽっぽー、はとぽっぽー」のリズムです。まずは自分の口で歌詞を無視して「タッタ」など、なんでもいいので擬音に変えて口ずさんでください。
そうすると「タッタッター、タタタッター」となります。歌のリズムが感じやすくなったと思います。

次はそのリズムを、手のひらで膝を「パンパン」と叩いて確かめてみましょう。どのように言葉が置かれていたか、打楽器のように感じられると思います。

応用編として、最後に「タッタッター、タタタッター」のパターンに自分で合う言葉を乗せてみてください。

例えば「外は雪降った」→「そっとっはー、ゆきふったー」など、リズムに合う歌詞を書く練習にもなります。

メロディーを意識したフロー

ラップバトルを観ていて、急にラッパーが歌い出す。そんな光景を見たことがありませんか?
歌うようなフローは上手くいけばすごく気持ちいいのです。

しかし、難易度が高いのできちんと練習をしてから試すことをおすすめします。

練習法は簡単。自分の好きな歌手やラッパーのカラオケを用意してください。動画サイトで「検索したい曲名・カラオケ(もしくはinst)」と検索するとかなりヒットします。

この時、オリジナルの歌に音程のあるものを選ぶのがポイントです。

そのトラックを聴きながら、まずは原曲通り歌ってみましょう。
その後、原曲のメロディーを避け、伴奏に合わせても外れない音を探して歌ってみてください。
韻は慣れるまで踏まなくていいです。むしろ、言葉にならないラララなどの方が良いです。 フローの練習をする時、韻を探しているとフローの流れが止まってしまうからです。

上手く行かない方はバックトラックをよく聴いてみてください。ベース音やピアノ、ギターなどドラムの上に乗っている音があるはずです。
そのメロディーラインをなぞって一緒に歌ってみましょう。元々曲に入っている音なら合わないことはありません。

この練習を重ねると、曲に合った音程を瞬時に出せるようになります。

音程が取れない時の対処法

注意すべき点は、途中で音程が取れなくなることです。そんな時は潔く音程のないラップに戻しましょう。

どういう事なのか、さっきの鳩ぽっぽでやってみましょう。

「ぽっぽっぽー、はと」まで音程をつけてうたい、「ぽっぽー」で音程のないラップの歌い方に戻してみてください。自分の知っている歌ならなんでも構いません。

この練習をすることで、音程に自信がなくなった時すぐに音程のない方へ逃げることが出来るようになります。そして、聴き手にはテクニカルに聴こえる、一石二鳥の技術なので是非覚えてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事でお話しした通り、まずは色々なラッパーのフローや、身の回りにあるリズムを体感して、実際に口ずさんだり、リズムを取ってみることが重要です。そこから自分オリジナルのリズムを作っていきましょう。

今回お話した練習法を実践すれば人より早く流れている曲に反応できるようになり、楽曲制作もフリースタイルもスムーズになります。是非、お試しください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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