こんにちは。元ラップスクール講師、
ラッパーの剣心(ケンシン)、SY(エスワイ)です。
ラッパーってそもそも、
楽器弾けない人多くない?
どうやって曲作ってんの?
どういう人が協力してるの?
…など、
沢山の疑問があると思います。
事実、全く楽器が弾けないラッパーは多いです。
剣心もその1人ですが…(笑)
では、どうやってトラック(歌を入れる前の曲)を作っているのでしょう?
今回は、僕たちの楽曲製作について紐解いていきます!
「トラックメーカー」の存在
まず僕たちは、トラックを自分で作っていません。
「トラックメーカー」という、トラックを作るプロの方にオファーしています。
一言にオファーと言えど、
BPM(テンポの早さ)、曲の構成、テーマ、楽器の種類や雰囲気…など、
トラックメーカーさんと話し合いながら楽曲を作っていきます。
言い方としては、「タッグを組んで」製作しているという感じです。
一方、トラックを自分で製作しているラッパーも居ます。
トラックを自作できるスキルがあれば、自分の歌いやすいトラックを作ることができますね。
僕達には、トラックの自作技術と機材がまだ揃っていません。
しかしながらトラックメーカーさんと組んで製作する事によって相乗効果が発揮され、
より良い曲づくりができるので、このやり方でやっています。
レコーディングについて
トラックのイメージを伝え、トラックメーカーさんから
トラックの一部が上がってきた段階で僕らは歌詞を書き出します。
テーマと曲調に合わせて、韻を探しつつ歌詞を書いていく瞬間はとても楽しいです。
歌詞が書き上がると、今度はレコーディングに移ります。
トラックを作る機材や技術と、レコーディングを行う時のそれは別なので、
それぞれ別のエンジニアさんが担当される場合もあります。
が、僕らは音源を作ってくださるトラックメーカーさんが
レコーディングのスキルも機材も揃えているため、
レコーディングもその方にお願いしています。
まずはプリプロ(レコーディング前の仮録音)を完成させ、
曲の細かいイメージを固めた後に本番のレコーディングに入ります。
ミックス、マスタリング
レコーディングまで完成すると、ミックス→マスタリングの工程に入ります。
簡単に言うと、楽器一つ一つの音量を整えたり、音に奥行きを持たせる工程です。
他にもピッチ補正(音程の調整)をしたり、音圧を出したりノイズ除去作業をしています。
この工程をエンジニアさんが仕上げてその音源を僕らが聴いて、
修正点があればそこを修正してもらうという作業を繰り返します。
これで、ようやく1曲が完成します❕
まとめ
いかがでしたでしょうか?
1曲を完成させるのにはこのように色んな工程があります。
自分のセンスに近い曲作りができるトラックメーカーさんにお願いする事も重要ですし、
エンジニアさんによってミックスのやり方も全然違います。
今回紹介した僕らの楽曲の製作工程が、
これから楽曲を製作したいラッパーやミュージシャンの参考になればと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。