ラップの上達法

ラップとは?ライム、フロウについて

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こんにちは。ラップスクール講師・ラッパーの
剣心(ケンシン)、SY(エスワイ)です。

最近、テレビやYouTubeなど多くのメディアで「ラップ」に関する動画を目にしますね。

フリースタイル(即興のラップ)や、
MCバトル(フリースタイルラップを使ったMC同士のバトル)などが人気です。

ですが、

そもそも「ラップ」とは何なのか?

メディアに出ているラッパーがよく使う、
「ライム」、「フロウ」といった言葉はどういう意味でどういう使い方をするのか?

僕達も、ラップに興味を持ち始めた頃は全く知りませんでした。

ラップの音楽を沢山聴くようになり、
漠然と理解していたつもりでしたが、
いざラップスクールに通い始めると、
知らない事だらけでした。

当時「ラップ」に関して何も知らなかった僕が、
ラップの本質や特徴を深く理解することで、
ラップがさらに好きになりました。

それだけでなく、今では友人から
「私の自己紹介ラップを作ってほしい」と依頼がくるまでになりました!

そこで今回は、僕がラップスクールで教わった
ラップの本質や特徴を紹介していきたいと思います。

「ラップ」とは何か

 

ラップ(rap)とは

歌唱法の一つ。

リズミカルに、喋るように歌う手法です。

ラップをする人のことを「ラッパー」「MC」と呼びます。
ちなみにMCの語源は、master of ceremonies (司会) や、microphone controllerと言われています。

元々は「司会」の意味としてパーティーを盛り上げたり進行したりする人という意味合いで「MC」という言葉が使われていました。
しかし時が経つにつれて、
ラップを職業にしている人が会場を盛り上げたり、司会をしたり「MC」の役割を果たす事が多くなりました。
これによって、ラップをする人=「MC」という認識が広がっていきました。

もう1つ、ラップを知る上で大事なポイントがあります。

それは、ラップはHPHOP 四大要素の一つでもある、という事です。

HIPHOP とは

1970 年代のアメリカのニューヨークのブロンクス区で生まれた文化の名称です。
ラップ、DJ、ブレイクダンス、グラフィティ
の四大要素から構成されています。

つまり、

HIPHOP は文化の名前であり、ラップは HIPHOP の一部である、と言えます。

ラップの特徴

ラップの大きな特徴として
「ライム」「フロウ」等が挙げられます。

ライム (rhyme)とは、韻を踏むこと。

ラップは、小節の頭や終わり等で韻を踏むことが多いです。

「韻を踏む」とは、「言葉の母音を合わせる事」と同意です。
「ライミング」と言ったりもします。

例としては、「マイク」と「財布」です。

それぞれローマ字表記になおすと「maiku」、「saifu」ですね。

赤い文字の母音(aiuの箇所)が一致しているので、
「マイク」と「財布」は韻を踏んでるということになります。

この説明で解らない方は、マイクの「マ」、財布の「さ」をそれぞれ声に出して伸ばしてみてください。
両方とも最終的に「あ」になっているはずです。
同様に、二文字目は「い」、
三文字目は「う」になるはずです。

使い方としては、
「この言葉でライムするのはすごい!」
とか、
「◯◯さんのライミングのセンスが好き!」
といった感じです。

「ライム」という言葉は、アーティスト名の一部に使われている事もあります。

例えば、RHYMESTER、Hilcrhyme 等です。

フロウ (flow)とは、歌い方、歌いまわし

ラップは、リズミカルな音楽なので、韻を踏んでテンポよく聞こえるように歌詞を書いたり
テンポのスピードによって強弱をつけたり言葉の乗せ方を変える必要があります。

この言葉の使い方としては、
「ここの歌詞のフロウいいよね!」
とか、
「耳に残るフロウだね」
といった感じです。

普通の文章を歌詞にする

「ライム」や「フロウ」を駆使することによって、普通の文章すらもラップの歌詞にする事ができます。

例としては、

「 家に引きこもってパソコン触るより
マイクをもってラップがしたい。
いつ始めたって遅くない。
歌詞をあなたの心に届けたい。」

という文章をラップの歌詞にすると、

「家に引きこもりタイピング
よりマイクを掴んでライミング
今が始めるタイミング 
おれが届ける心の最深部

といった感じです。
文章が歌詞に変わることで表現の幅も広がり、聴きやすくなります。

また、言葉のアクセントを変えることにより
色々な歌い方で歌う(フロウする)こともできます。

まとめ

ここまで紹介したように「ライム」や「フロウ」をしっかりと理解した上でラップの曲を聴いてみると、よりラップの歌詞が深く感じます。

そうなってさらに練習を重ねれば、友人から
「私の自己紹介ラップ作ってよ!」と依頼される日も決して遠くありません。

ぜひとも、これらを意識してラップの曲を聴いてみてくださいね!

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

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